idea factory from newspaper 2003 11 7

年金(pension)
 年金について、いろいろな議論があります。
しかし、みんな、「先送り」の感じがします。
とりあえず、自分の任期中は、これで、なんとかなる。
そういう考えでしょう。
 これからの日本は、少子高齢化と人口減が、同時に進行します。
これでは、従来の年金制度は、存在が困難です。
従来の年金制度は、「労働者が増えて、人口が増えること」を前提としてきました。
その前提が崩れるのですから、従来の年金制度も崩れます。
 年金の財源は、すべて消費税とすべきです。
保険料と称していますが、これは、税金の一種です。
つまり、税金を、税務署と年金関連機関が、別々に徴収しているのです。
これは、二度手間で、行政の非効率化そのものです。
 それから、消費税に対する不信感が強いのも現状です。
消費税を、すべて、年金で使う制度にすれば、
消費税に対する不信感も消えます。
 少子高齢化と人口減が、同時に進行します。
まじめに考えましょう。

高速道路(expressway)
 高速道路は、何のために作るのか。
それは、建設業者の救済のために作ります。
 私が生まれ育った地域にも、高速道路がありました。
しかし、地元の人は、誰も利用していませんでした。
それは、高い高速料金を払う余裕などないからです。
土日は、車が走っていますが、平日は、車がありません。
 昔は、地方は豊かでした。
地方には、地方独自の文化や産業がありました。
 ところが、ある時点から、
地方の主要な産業は、土建産業ばかりとなりました。
地方独自の文化や産業を衰退させ、土建産業を推進したのです。
これが、政府の政策だったのです。
政府の失敗でしょう。
 政府も勘違いしていますし、政治家も勘違いしています。
政府の仕事は、土建産業を推進するのではなく、
地方独自の文化や産業を推進することにあります。